装甲値無視エフェクトについて@ダブルクロス(TRPG)

記念すべき第1回は装甲値無視エフェクトのまとめと比較です。

Dロイスとかユニークアイテムとかの検討は次回の記事で行います。

練習も兼ねて書いていく。

 

 

 

 

概論

 この記事では装甲値無視エフェクトを以下のようにランク付けしました。

:とてもつかいやすい

:つかいやすい

:ふつう

:つかいにくいかも

その他:支援エフェクトの効果など

 

Notes

  • 「装甲値を無視する」という効果を単純にダメージを増加させるものとして見た場合、《ピンポイントレーザー》《吠え猛る爪》《ピアシング》などの攻撃力を減算するエフェクトの評価は相対的に低くなると考えます。そもそもLv+1=経験点5点で攻撃力+1ってぼったくりじゃないですか??
  • <RC>に適合する装甲値無視エフェクトは貴重であるため、評価が高くなりがちです。逆に<白兵><射撃>などの技能に適合するエフェクトは選択肢が豊富であるため厳しめに評価しました。

 

エンジェルハィロゥ

《ピンポイントレーザー》 :B+

 「攻撃力を-[5-Lv]する」とあるため本来はBランク相当なのだが、技能<シンドローム>なので相方を選ばない点が優秀であり、エンジェルハィロゥはアタッカーとして<白兵><射撃><RC>のどの型でも優秀な活躍が期待できるため、B+ランクとした。

*関連エフェクト

《光の手》/《光の舞踏》(HR)

 それぞれ<RC><白兵>のそれぞれの能力を【感覚】で代用する。起点にもなるため相性が良い。

《アフターエフェクト》(EA) リミット

  実質的なダメージバフ。エンジェルハィロゥのPCは行動値が高くなりやすいため、他PCもその恩恵に預かりやすい。取得までの道のりは長いが…。

 《死点撃ち》(BC)

 装甲値を無視する効果のエフェクトと組み合わせて使用し、その攻撃力を加算するエフェクト。技能は<白兵><射撃>であり、汎用性に富む。

 

バロール

《暗黒の槍》 :

 HP消費に回数制限ありと使い勝手が悪すぎる。しかし技能<シンドローム>であり、バロール自身も<白兵><射撃><RC>のどの型にも適合するエフェクトを備えることからかろうじてBランク評価に踏みとどまった。なお、素手白兵アタッカーとして運用する場合は後述の《漆黒の拳》に完敗である。

*関連エフェクト

《瞬速の刃》

 <白兵><射撃>のダイスを増やし、起点にもなるエフェクト。使いやすい。主に射撃アタッカーとして組み合わせる場合にどうぞ。

《終末の槍》(BC) リミット

 相方を選ばなかった《暗黒の槍》に対してこちらは<RC>限定、かつさらにHPを失う効果までついてくる。その上起点エフェクトとして使用不可能。そこまでやって攻撃力に+LvD10なので採用する意義は薄いかも知れない。しかし、貴重なバロールのRC攻撃力加算エフェクトである。

 

《漆黒の拳》 :B+

 素手による白兵攻撃を行う。起点かつささやかながら攻撃力も増加する優秀なエフェクト。実力を発揮するためには別途素手データ変更エフェクトが必要になるのがネックとなり、B+ランクの評価となった。

*関連エフェクト

《縮退機関》 リミット

 HPを消費し、ややこしい計算して攻撃力に加算するエフェクト。HP消費という点から《時間凍結》との相性が悪いが、それでも加算量は高めなので一考の余地はある。取得まで長いのが悩みどころ。

《渇きの主》 ※ブラム=ストーカー

 ライバル。同じく素手限定の装甲値無視とこちらはHPを回復する効果がついてくる。ただし侵蝕値も高めで、バロールには《時の棺》《時間凍結》を積めるという長所がある。

 

ブラックドッグ

 《バリアクラッカー》 :S

 装甲値無視に加えてガードも無効化するすごいエフェクト。使用回数こそ限られているが、制限:80%のこのエフェクトを使うのはクライマックス戦闘くらいであり、実質的に問題はない。Lv1で取得しても2回使える。

 <RC>に対応していないのが難点といえば難点だが、ブラックドッグは自前で<白兵><射撃>エフェクトを多く備えているので気になるほどではない。

 

紫電の刃》 :その他

 世にも珍しい味方に装甲値無視の効果を与えるエフェクト。メジャーアクションで使用するため支援型に採用させるべし。回数制限があるが、制限:100%なのでLv1で取得しても2回は使える。

 問題はブラックドッグを支援型で運用する意義があまりないことである。ダメージ効率的には自分で殴った方が優れており、また自前の支援エフェクトの数が少ないため成長が早い段階で頭打ちになりやすい。

 ただし、このエフェクトの効果は支援対象の攻撃技能を選ばない。そのため<RC>や<運転>といった装甲値無視を得難い技能のアタッカーの救世主になる可能性を秘めている。また、支援エフェクトは少ないとはいえ性能が良いものが多く、オルクスやソラリスといった<RC>の支援屋と組み合わせることで輝くだろう。

*関連エフェクト

《解放の雷》《覚醒の電光》《強化の雷光》

 各種ブラックドッグの支援エフェクト。特に《解放の雷》は支援対象のC値を下げる効果を持つので優秀。

《弧状の雷》(RU)

 妄想アージエフェクト。対象を[Lv+1]体に増やす効果を持ち、支援のみならず攻撃にも使える。とはいえアージエフェクトの仕様上、少々使いにくい。

 

ブラム=ストーカー

《渇きの主》 :S

 装甲値無視に加えて命中時にHPまで回復するすんごいエフェクト。「素手か《赫き剣》による白兵攻撃」を対象とするが、ブラム=ストーカーは自前で素手変更エフェクトを持っている上に赫き剣も雑に強い。白兵アタッカーならまず採用を推奨する。

 ちなみに《鮮血の一撃》や《ブラッドバーン》などの「HPを消費する」とあるエフェクトは宣言時にコストとする分のHPが残っていないと使えない。したがって『宣言時点では足りないけど渇きの主で回復して相殺するぜ!』というのは不可能である。一方「HPを失う」とあるエフェクトは宣言時にHPが足りていなくとも使用可能なので、<渇きの主》命中時の回復によって相殺することが可能である。なお、どちらの場合もHPが減るのはメインプロセス終了後である(参考:EA p.13)。

*関連エフェクト

《朱色の大斧》 リミット

 命中すると自身にシーン間有効な攻撃力加算バフをかける。係数が高い上にコスパが良い。しかし《渇きの主》ともども最大レベルが高い=取得までが遠いことが短所である。トライブリードで活躍するだろう。

 

《亡者の爪牙》 :B+

 『レネゲイズアージ』記載の破壊アージエフェクト。宣言時に暴走+高めの攻撃力加算+装甲値無視とかなり盛られているが、無視できない回数制限とアージエフェクトという点が評価を下げることになった。

 とはいえ<白兵><射撃><RC>それぞれに有効な装甲値無視は希少で、白兵と射撃に至っては起点エフェクトにもなることから、【申し子】の《リミットブレイク》と組み合わせる特化運用が候補に入るだろう。というわけでB+ランクとした。

*関連エフェクト

《血の宴》

 安易に組み合わせてはいけない。《亡者の爪牙》を宣言した時点で変異暴走:破壊を受けるので、攻撃に味方を巻き込んでしまうためである。なお、皮肉なことにこのエフェクト自体は相方を選ばない技能<シンドローム>なので相性はむしろ抜群に良い。採用する場合、他のPCと相談しておくことをお勧めする。

 

《実態なき一撃》 :C

 従者専用エフェクトというだけで採用率は地の底まで落ちる。一応《渇きの主》より侵蝕率が低く、<シンドローム>なのでなんにでも組み合わせられるという利点はあるが、よりにもよってHPを消費するタイプである。さらにPC自身が使おうと思うと《赤き従者》《血の戦馬》などを取得する必要があり、まったくもって割に合わない。

 

 ハヌマーン

《吠え猛る爪》 :B

  ハヌマーンお得意の<白兵>エフェクト集の一つ。効果からリミットエフェクトまでエンジェルハィロゥの《ピンポイントレーザー》とそっくりだが、こちらは<白兵>とのみ組み合わせられる。ただし、上述の通りハヌマーンは《一閃》《獅子奮迅》《浸透撃》など<白兵>を強化するエフェクトがたくさんあるので、オプションの一つとして見ればそこまで悪いものではない。

*関連エフェクト

《超振動閃》 リミット

  《アフターエフェクト》と同じ効果。こちらの方が侵蝕率が1高い。行動値が高くなりやすいエンハイに比べて平坦な能力値のハヌマーンでは活かしにくいか。仲間に待機してもらう、別途《先手必勝》を積むなどの工夫が必要。

 

《サイレンの魔女》 :A-

  悪名高いやつ。シーン攻撃で装甲値無視で高係数の<RC>攻撃というデタラメな性能だが、一方でアタッカー必須の《コンセントレイト》が組み合わせられないので、確実に命中させるためには工夫が必要になる。また、[対象:シーン(選択)]を維持したまま攻撃しようとすると途端に組み合わせられるエフェクトが激減するため、A-ランクの評価となった。

 筆者としてはいろんなサイトで言われているほどの壊れエフェクトとは思わないが、やっぱり強いことには強い。

*関連エフェクト

《終焉の残響》(HR) リミット

 《サイレンの魔女》に対してリアクション不可を強いる恐るべきエフェクト。回避もガードもできず装甲値を無視して殴られる。とはいえシナリオ1回だけなので使いどころが肝。

 

《振動球》 :A

 起点エフェクトとしてみると頼りないのだが、<RC>限定の装甲値無視エフェクトと考えてみると途端にその優秀さに気づくだろう。「対象:ー」なので組み合わせによって範囲攻撃を阻害せず、ささやかながら攻撃力も加算される。デメリットは一切なし。

 自前でRC装甲値無視を持たないブラックドッグや、変則的だがキュマイラ・ブラム・エグザイルのRC型との相性がとても良い。

*関連エフェクト

《真空波動球》(BC) リミット

 単体でC値を下げるが、シーン1回かつ少なくなりがちなダイスを3つも減らすという欠点がある。その上、組み合わせたコンボを[対象:単体]に制限してしまうという《振動球》の長所を打ち消すデメリットが存在する。何より振動球の最大レベルがべらぼうに高い。開き直って『濃縮体』とセットで運用しよう。

 

モルフェウス

ペネトレイト》 :S

 抜群の使い勝手を誇るモルフェウスの虎の子。最大レベルは1で回数制限なし、デメリットはダイスが1つ減るだけ。<白兵><射撃>技能に組み合わせることが可能であり、モルフェウスはどちらにも適合するエフェクトを多く備えているので採用しやすいだろう。

 

《クリスタライズ》 :A

 100%制限エフェクト。《ペネトレイト》に対してこちらは技能<シンドローム>であるため、組み合わせる攻撃の技能を問わない。装甲値無視に加えてそこそこの攻撃力加算もついてくるが使用回数が限られている。とはいえほぼクライマックス戦闘でしか使われないため、大きなデメリットではない。

 

《インスタントボム》 :B+

  《漆黒の拳》と同様に白兵攻撃を行う起点エフェクト。素手を含めたあらゆる武器の攻撃力を加算できないため、火力を伸ばすには工夫が必要。性質上、以下の関連エフェクトを絡ませた特化ビルドで輝くため、B+ランクの評価とした。

*関連エフェクト

ギガンティックモード》

 攻撃に使用する武器を破壊する攻撃を[対象:範囲(選択)]化する代わりに攻撃に使用する武器が破壊されるエフェクトなのだが、《インスタントボム》と組み合わせた場合そのデメリットが発生しない。おすすめの組み合わせ。

《ブラストフォーカス》(BC) リミット

 《インスタントボム》と組み合わせて使用する高めの攻撃力加算エフェクト。[対象:単体]から変更できなくなるため、上記の《ギガンティックモード》との相性が最悪である。とはいえ係数はモルフェウス最高クラスであり、検討する余地は十分にある。

 

ノイマン

《言葉の刃》 :C

 悪口で攻撃する。ルルブにそう書いてるんですってば!

 <交渉>技能 による攻撃……なのだが、ノイマンの<交渉>は基本的に味方の支援に特化したエフェクトばかりであり、ぶっちゃけこれだけ浮いている。ソラリスの《絶対の恐怖》があらゆる意味で上位互換なので、特に理由がない限りそちらにした方が良い。

 また、舌戦はほどほどにしておかないと卓の雰囲気がヤバくなったりすることもあるのでそれも注意されたし。《インスピレーション》と合わせてRP特化のエフェクトであるのは間違いない。

*関連エフェクト

《狂乱の一声》 ※ハヌマーン

 射撃攻撃を行い、命中した対象に憎悪を付与するハヌマーンの<交渉>エフェクト。こいつもこいつで存在意義が怪しいのだが、これらを組み合わせることで性能はともかくRP的には美味しくなると思われる。可聴域外の声で煽るノイマンは見たい。

 

オルクス

《鋼の顎》 :A

 レネゲイドウォー記載のエフェクト。《振動球》と同じく<RC>攻撃の起点エフェクトである。回数制限に同一エンゲージ攻撃不可と短所も多いが、攻撃力が高めかつ固定されており、レベルで変化するのは使用回数のみというのが長所である。

 基本的にレベル2で取得していればよく、トライブリードにも優しいコスパの良いエフェクトである。問題はオルクスのアタッカー適性が微妙なことくらいで……。

 

サラマンダー

《結合崩壊》 :A

 ピュアブリード専用エフェクト。 ぶっちゃけほとんどのサラマンダーピュアはこれのためということが多い。<シンドローム>なのであらゆる型に適合し、装甲値無視に加えてダイスが増加するため、優先してレベルを上げておくとよいだろう。

 とはいえダイス増加数はそこまで多いわけではなく、侵蝕値も高めなため、無理して【亜純血】で取るほどではないかもしれない。

 

ソラリス

《絶対の恐怖》 :B+

 <交渉>による攻撃。ソラリスは【社会】が高く、また下記に列挙する組み合わせ可能な攻撃用エフェクトが有用なことから使い勝手はいい。しかしながら単体での攻撃力は決して高くなく、基本ルルブ環境ではあまり強いとは言えないが……?

*関連エフェクト

《神の御言葉》 リミット

 《絶対の恐怖》と組み合わせて使用するリミットエフェクト。回数制限こそあるが、その攻撃力に加算する係数はLv×5とトップクラス。ピュアブリードかつ最大レベルで取得すればこのコンボだけで戦える。

《抗いがたき言葉》/《彫像の声》

 どちらも命中するだけでシーン間有効な妨害エフェクト。前者は対象のあらゆる判定ダイスを、後者は対象の行動値を減少させるという悪魔的なバフを付与する。

《ポイズンフォッグ》/アウトブレイク リミット

 《ポイズンフォッグ》は射程を縮めるかわりに[対象:範囲(選択)]にするエフェクト。これだけでも十分強いのだが、そのリミットエフェクトである《アウトブレイク》は[対象:シーン(選択)]に変更し、上記の悪魔的火力と悪魔的バフをシーン全体にばら撒くことが可能になってしまう。

 以上のエフェクトと組み合わせると非常に強力だが、ピュアブリードですべてを取得するとなると途方もない経験点が必要になるため、《絶対の恐怖》の総合的な評価はB+ランクとした。キャンペーンシナリオやRWステージなど、経験点をふんだんに使えるセッションに参加する場合はぜひ検討してみてほしい。

 

《アシッドボール》 :B

 厳密には装甲値無視ではなく-5して計算するエフェクトであり、紹介するかどうか迷った。しかし折角なので取り上げることにする。

 ソラリスの<RC>といえば《狂戦士》などをはじめとした支援エフェクトが主流であり、能力値の適性からも攻撃に用いられることは稀であろう。このエフェクトも装甲値無視ではなく減算で、かつ攻撃力も決して高いとは言えない。下記の関連エフェクト群と合わせて使用することをお勧めする。

*関連エフェクト

《メルトアウェイ》(BC)リミット

 《痛みの水》のリミットエフェクトでもある。攻撃力を加算し、かつ相手のガード値も固定で削ることができるため意外と優秀。やはり修得までが長いので、どちらかというとトライブリード向き。

《エクスプロージョン》

 [対象:範囲(選択)]かつ[射程:視界]の、Lvで回数が増えるタイプのRC起点エフェクト。攻撃力は固定値だが高めで、アシッドボールと組み合わせると強い。(余談だが酸性の液体が爆発して飛散するって絵面が酷いことになりそうだ)

 

ウロボロス

《破壊の渦動》 :S

  オーヴァードに1点でもダメージを通した時に発動できるエフェクトの一つ。その効果はシーン間自身の攻撃すべてに装甲値無視を付与するというとんでもない代物。さすがに回数制限がついてくるが、Lv1で取得してもミドル戦闘とクライマックス戦闘の両方に対応できる。さらにオートでの宣言なので組み合わせる技能を選ばない。

*関連エフェクト

《尾を喰らう蛇》(HR)

 上記の少々厄介な発動条件のエフェクトを一つだけ自傷ダメージで代用するエフェクト。恐ろしいのがセットアッププロセスで使用可能という点であり、戦闘開始早々攻撃準備が整うことになる。また、回数制限もない。

《復讐の刃》※キュマイラ/《迎撃する魔眼》※バロール (HR)

 敵の攻撃に対してリアクションを放棄して反撃を行うエフェクト。他のエフェクトを組み合わせることはできないが、エフェクト等による効果は乗るため、ガードも回避もできない反撃に装甲値無視が加わることになる。

 

《原初の〇》 :その他

 ウロボロスお得意のコピーエフェクト。上記の装甲値無視エフェクトをコピーして運用する。どれをコピーするかはビルド構成を踏まえて決定すべし。基本的には《ペネトレイト》でいいと思う。 

*関連エフェクト

《果て無き円環》

 ピュアブリード専用。別途経験点を消費して《原初の赤~紫》を取得する。ぶっちゃけコスパは悪く、装甲値無視エフェクトを二つ積むメリットもありはしないが、ウロボロスピュアで様々な悪さができる。

【傍らに立つ影】 ウロボロス専用Dロイス

 実質的な《原初の赤~紫》だが、増加する侵蝕値が安くすむ。

 

アザトース

《穢れたる接吻》 :B

 『ネームレスシティ』で追加されたアザトース待望の装甲値無視エフェクト。とはいえ、解放アージかつ素手限定、攻撃力加算も控えめとあまり使い勝手が良いとは言えない。ピュアブリードで【申し子】の《リミットブレイク》とセットで運用するのが前提になるだろうか。

*関連エフェクト

《虚無の触腕》

 アザトースの素手変更エフェクト。攻撃性能はそこそこだが、素で射程が10mあるためなにかと便利。上記の【申し子】運用で輝くだろう。

 

《これが本当のワタシ》 :その他

 正気か??? 

 枠を消費せずDロイスを一つ取得できるというあまりにもあんまりな妄想アージエフェクト。もちろんコストはとんでもなく大きいが、メモリー3つ積めば何とかなる範疇ではある(経験点60点でDロイス一個分と考えると…どうなんだろう)。

 「GMは取得できるDロイスを制限できる」と明記されているので、採用する際はあらかじめGMと相談した方がよいだろう。

*即座に装甲値無視が可能になるDロイス(CRCステージで取得可能なもの)

 それぞれの解説は次回の記事に回します。

NC

【呪物感染者】:「常闇の剣」(要達成値40以上)

【背教者】:「キーンナイフ」「レーザーライフル」など

【異端の芸術家】:<意志>×10点まで

LM

【変異種】:《ピアシング》

【複製体】:ここまで語ってきたエフェクトの中から一つどうぞ

 

 

 

 

総論 

 「GMはボスにどのくらい装甲値を盛ってくるだろうか」ということを考えてみる。

 初期作成のセッションでは、せいぜい5点程度しか盛らないだろう。となれば、15点+αを割いて装甲値無視エフェクトを取得するより、高係数(Lv×4~)の攻撃力加算エフェクトを伸ばした方が総合的な火力は高くなるかもしれない。

 あるいは、採用サプリも影響してくる。サプリが多いほどPC一人の火力は伸びる傾向にあるため、必然的にボスの装甲値は高くなりがちである。そうなれば装甲値無視エフェクトの価値は高まるだろう。

 また、レネゲイドウォーなどの高経験点が前提となるステージや、陽炎の戦場・クロウリングケイオスといった兵器が相手になるステージでは、総じてボスの装甲値が高くなりがちなので、やはり装甲値無視エフェクトの需要は高まる。

 しかし、ぶっちゃけキャンペーンでもない限り「装甲値・ガード値ガン積み」や「大量の雑魚による人海戦術」といった突飛な戦法をしかけてくるボスはほとんどいないはずなので、ここまで多大な時間をかけて書いておいて、また読んでいただいてなんだが、PCの個性やPL諸氏のやりたいビルドを優先した方が良いんじゃないかな。折角のデータゲーなんだしいろんなデータを使ってみようぜ!

 本記事が皆様のビルドの助けになれば幸いである。

 

 参考として、筆者はボスのデータをPCの経験点に合わせて以下のように調整する。

  • 130+~30点   :0~5点
  • 130+30~50点  :5~10点+HPダメージ軽減
  • 130+50~100点   :10~15点+ガード値5~10点/HPダメージ軽減
  • 130+120~点    :15~点+ガード値3d10点程度/HPダメージ打消・軽減

 上記はあくまで筆者の目安であることに留意されたし。

 

 

2022/02/03

NC収録エフェクトについて追記。

おそらくこれで各シンドロームのエフェクト単体での装甲値無視エフェクトは網羅できたと思う。